【発達障害】支援級に引っ越して9か月【ASD】

ASD:自閉症スペクトラム障害

ASD:自閉症スペクトラム障害の疑いが強い、ということで、支援級に引っ越した我が息子。
10か月ぐらいたって、どうなったかを紹介したいと思います。

ASD:自閉症スペクトラム障害

1.復習:ASD(自閉症スペクトラム)とは

 自閉スペクトラム症の子どもは人に対する関心が弱く、他人との関わり方やコミュニケーションの取り方に独特のスタイルがみられます。相手の気持ちや状況といったあいまいなことを理解するのが苦手で、事実や理屈に基づいた行動をとる傾向にあり、臨機応変な対人関係を築くことが難しく誤解されてしまいがちです。

・・・とのことなのですが、もうちょっとわかりやすく言うと、

  1. 空気、行間を読めない
  2. 相手の気持ちを考えられない
  3. 感想などを表現するのが苦手
  4. こだわりが強い

などの特徴があるようです。私は息子はADHD(注意欠如・多動症)かなーと思っていたのですが
診断を受けてみたらASDでしたとさ

2.そんなわけで今年の4月から支援級へ

 支援級というと、なんかこう、言葉が悪くなってしまいますが「知恵遅れ」のような子が通うようなイメージが強いかと思いますが、どちらかというと今の支援級というのは「できるだけは通常の生活が送れるように足りない部分を強化していく」という場所になります。

 うちの息子の場合は、学力も健常者の70%ぐらい、と診断を受けましたが、決して「頭が悪い」というわけではなく、集中ができない、興味のないことはやろうとしない(できない)というところが一番の問題で、そこを何とかすれば追いつける可能性も十分ある、という話でした。
 なので、情緒教育を中心にフォローしてもらえることを期待して、支援級に切り替えた、というのが大本ですね。

3.息子が抱えていた問題点

 さて、ブログが吹っ飛んでしまったので過去データがないのですが、息子が抱えていた問題点は、以下のようなものでした

1.授業中座っていられない
2.体育など、いやな授業については逃げてしまう
3.宿題をやらない
4.授業を聞いていないから、算数などが壊滅的にできない
5.漢字の書き順もめちゃくちゃで、字も下手
6.空気の読めない会話、行動

まぁ、自分自身、小学校3~4年生ぐらいのときは、なぜか宿題とかやらなくてもいいだろ、
みたいな考えで、だらしない生活をしていた覚えもあるので、もしかしたらこれは自分の遺伝か?

4.入って半年ぐらいは、あまり変化が感じられませんでした

 支援級は3~4人の生徒に先生が2人つく、というようななかなか豪勢な状態でしたが、果たしてそれが子供にとってプラスになるかは結構疑心暗鬼でした。
 息子の宿題をほぼ毎日見ていましたが、漢字もダメ、去年やったはずの九九もあやふや、日記も表面的なことでまいかい楽しかったです。で終わるみたいな形で、全然変わらないなぁというような印象でした。
 でも、毎日日記で先生が丁寧なコメントを書いてくださるので学校の様子もわかり、本人もいろいろチャレンジしているということが伝わってきていました。

5. でも、ここ1か月ぐらいで、なんかかなり成長を感じられるようになりました

 まず、家の中での意思表示がだいぶ増えたのです。以前はだいぶ自分も怒ってしまい、本人も委縮してしまい、の悪循環であったと思います。でも、気持ちの切り替えや、話し方、を覚えたのでしょうか。だいぶ自分から学校のことを話してくれるようになりました。

 そして、宿題。何度教えてもすぐ忘れてしまっていた掛け算や割り算、これも、だいぶ精度が高く、最近は宿題を1回でOKが出ることが増えました。漢字、というより、字もだいぶ綺麗になってきました。

 授業においても、「できなくて悔しくて泣いた」けれども、逃げ出すことはなかった、みたいなコメントを日記にいただいておりました。なんかこう、とてもうれしかったですね。

 本当にこの数か月で一気に花開いたように思えます。なんならこのまま通常級でもいいんじゃね?と思えるような状態です。が、多分、まだ本人は自分を見てくれる人がいないと、またさぼってしまうような状態になってしまうので、もうしばらくは、このままのほうがいいんでしょうね。うまくいけば、中学は普通級に行けたらいいな、と思っています。

6. 暴力に訴えたこともありました

 一時期私は息子を「虐待」していました。いくら言葉で言ってもわからない、言い聞かせてもわからない。ならば体で覚えてもらうしかない、と覚悟のうえで結構強く「痛み」を与えていました。あの時の自分は間違っておりましたね、完全に。

 子供の体に痣があり、それを学校側が見つけ、話を聞かせてくれと言われた際に、即自分も困っている、ということを先生方と相談し、何とか見つけた支援級の道でした。多分、学校側からの連絡に対して、横暴な態度をとっていたりした場合、息子は児童養護施設等に連れていかれていましたね。自分自身も綱渡りだったでしょう。それ以降、息子に対しては、あまりにひどいことをした場合に、一発頭突きかます以外は、一切手を挙げていません。

 幸いにも、息子は今のところ後遺症というかフラッシュバック等は見た目上は出ていません。寸止めジャブを打っても「暴力反対ー」と笑って平然と立っている状態です。

多分、息子はこの先もいろいろな苦労はすると思いますが、何とか、自分の道を見つけてくれるといいですね。

と、いうわけで、皆様のお子様も、友達となじめない、迷惑をかけてしまっている、などがありましたら一度支援級、というのを検討なさってはいかがでしょうか。

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